歯科用機器類の機能

コンプレッサーとエアー

コンプレッサーには、一般工業用コンプレッサーと歯科専用に開発されたタイプがありますが、基本的な性能には、かわりはないように思います。コンプレッサーから送り出される空気には多少、湿気や油気などを含んでいることがありそのまま診療に使用するには不適切です。特にエアー配管が長い場合には、この影響が大きいです。

エアードライヤーは、コンプレッサーからの圧縮空気からこのような障害となる湿気や油気を取り除く機能をそなえています。エアードライヤーは、全ての歯科医院で使用されているわけではなく乾燥器付のコンプレッサーを使用している場合は不要ですし、工業用コンプレッサーでも配管距離が短いときには必用でない場合もあります。

コンプレッサーは、重量が大きくコンクリートの床に直接設置することになると思いますが、一般的にコンプレッサーは、振動・騒音も大きいです。直接設置したコンクリ-トの床から振動が建物全体に伝わる事も考えられますので、コンプレッサーを設置したコンクリートの床は、建物本体と切り離し絶縁する必要があります。また、エア-を使用しないときのエアー配管内は、水分が溜まりやすく速やかに除去する為に図のように水抜きバルブを設けておくと便利です。

コンプレッサー

バキュームと分離機

バキュームには診療用と技工用の2つがあります。

診療用バキュームは、セントラル方式(機械室にバキュームを1台設置し各デンタルユニットとバキューム配管する方法)が中心ですが、個別バキューム(デンタルユニット1台づつに工業用ブロアーを設置、それぞれ単独で配管)という方法もあります。(工業用ブロアーを使用する為比較的安価)診療用は、ユニットに付属した吸引口から粉塵や水分も同時に吸引します。分離器は、粉塵や水分をバキューム本体に入る前に取り除く機器です。個別バキュームの工業用ブロアーは粉塵、水分等に対応できる製品ですから分離機の必用はありません。

技工用は、吸引するのが粉塵に限られていますので粉塵のみの処理であれば集塵器等の代用も考えられます。ただし、技工用の吸引シャッタースィッチと対応できる機種を選択しなければなりません。

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